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Item Number 2
幅広く利用されるハスカップ まるもゆきこ 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 「肝腎」要に働くストレス社会の強い味方 近年「身土不二」という概念で「食」に取り組まれる方が多くなりました。
自分たちの育ってきた身近なところに慈養となるものがあり、その土地で消費することは環境にも優しいことになります。
もともと日本人は農耕民族としてお米を主食に和食文化が発展しました。
しかし残念ながら、食の欧風化によって、日々の食事内容も変わり、現代の若者にとっての「おふくろの味」もカレーライスやスパゲティに変わってきています。
時代とともに豊かになってきた食卓ですが、一方でメタボリックシンドローム現象に歯止めをかけなければならない食環境にもなっています。
国内の産物には日本人だから適する食べ物がたくさんあります。
同じ品種の作物でも、生育地によって栄養価の誤差はありますが、その土地でとれたものにはその土地の人に適合する力もあります。
「ハスカップ」は、厳しい自然と共存しながら食糧を探し求めて生きてきたアイヌの人たちから伝えられてきたものです。
「不老長寿の妙薬」とも言われ、長く寒い冬を越すために四季折々に収穫した身近な野生植物や魚肉類と共に「加工・保存」しながら利用してきました。
その甘酸っぱい味はお料理やお菓子だけでなく、お酒などにも幅広く利用されています。
また、栄養価においては、現代人に不足がちなカルシウムや鉄分だけでなく、高い抗酸化力に優れているため、生活習慣病の予防にも大いに役立つ成分が多く含まれています。
ストレス社会の現代人に、少しでも「ハスカップ」の素晴らしさを知って頂けたらと思います。
●生命力の強い北方産植物 ハスカップは、スイカズラ科の植物で、正式な和名はクロミノウグイスカグラといいます。
ロシアのバイカル湖周辺が原産地とされ、渡り鳥によって種が運ばれて、サハリン、シベリア、北海道などに広く分布するようになったと考えられています。
国内では、主に北海道の高山帯、湿地、原野に自生し、なかでも北海道西部に位置する勇払原野には大群落があります(図)。
すべて自然環境の厳しいところばかりで、ハスカップはそこに根付くことのできた生命力の強い希少な植物といえます。
●肌が老化するしくみと対策 皮膚は、表皮と真皮、皮下脂肪の三層でできています。
このうち、皮膚の本体をなしているのが真皮で、真皮にはコラーゲンと呼ばれる繊維状のたんぱく質が張り巡らされ、その隙間に水分が貯蔵されています。
つまり、若さの象徴である皮膚のハリやみずみずしさは、真皮のコラーゲンによって保たれているのです。
ところが、紫外線を過度に浴びると、真皮中に多量の活性酸素が発生し、コラーゲンをどんどん変性していきます。
すると、皮膚は弾力を失い、水分を抱え込む力も弱まります。
その結果として現われてくるのが、シワやたるみ、肌のかさつきです。
また、紫外線は表皮中にも多量の活性酸素を生み出します。
これによって表皮の新陳代謝が悪くなると、シミが沈着しやすくなります。
肌の老化を抑えるには、紫外線を避けることが先決ですが、それと併せて抗酸化作用の強い食品を摂取することが望まれます。
ハスカップは、その素材として最適です。
ハスカップを食べると、強力な抗酸化物質とともに、真皮中のコラーゲン合成に欠かせないビタミンCも同時に補うことができます。
目 次 —— 第1章 中医学の知恵に学ぶ ・五臓六腑のバランス ・現代人は「肝」「腎」要!? ・「肝」と気・血・水の関係 ・「肝」機能の衰えを示すサイン ・「肝」を弱める要因 ・肝腎な「黒い」食品 第2章 ハスカップの魅力に迫る ・北海道の大地の恵み ・抗酸化成分の王様 ・ブルーベリーの十倍も!? ・ビタミン・ミネラルも豊富 〈コラム〉北の果実は体を冷やさない 第3章 こんな症状にハスカップ ・メタボリックの予防にも ・「シアニジン」のちから ・貧血予防にも最適 ・若さを保つために ・ストレスの予防に 〈コラム〉栄養学と営養学 第4章 ハスカップを「結氣膳」で ・「結氣膳」とは!? ・体においしいハスカップレシピ 【ハート出版ふるさと文庫】大地の恵み元気果実ハスカップ
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Shop Name | ショップ | ハート出版 |
Price | 商品価格 | 270円(税込み) |
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